レヴァイアサン戦記(シリーズ)

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レヴァイアサン戦記(レヴァイアサンせんき)は夏見正隆の著作で、現代(ただし第2次世界大戦後に日本が東西に分断されたという設定)を舞台にしたファンタジー。夏見正隆名義でのデビュー作にあたる。

徳間書店から1994~1996年に刊行されたオリジナル版は、文庫全5巻完結。その後、2006年に朝日ソノラマから新書版が全3巻で再刊行された。オリジナル版では装画が梅津泰臣であったが、朝日ソノラマでの再刊行時では本文の加筆修正とともに、鈴木雅久による装画となり、鈴木による挿絵が追加されている。

wikipediaの記述も参考にどうぞ。

シリーズ一覧

レヴァイアサン戦記作品リスト
作品タイトル シリーズ巻数 発行年月日 備考
帝都東京分裂 1 1994-09-15 デビュー作 絶版
東日本共和国侵攻 2 1995-01-15 絶版
激突!西日本帝国 3 1995-07-15 絶版
女王蜂(クイン・ビー)出撃! 4 1995-11-15 絶版
レヴァイアサン殲滅 5 1996-11-15 絶版
レヴァイアサン戦記 I 1 2006-04-30 新書版 絶版
レヴァイアサン戦記 II 2 2006-06-30 新書版 絶版
レヴァイアサン戦記 III 3 2006-08-31 新書版 絶版

主な登場人物

愛月有理砂(まなづきありさ)
主人公格の女性のひとり。西日本帝国海軍中尉。主な乗機はF/A-18ホーネット。
森高美月(もりたかみつき)
主人公格の女性のひとり。西日本帝国海軍少尉。主な乗機はシーハリアー。
望月ひとみ(もちづきひとみ)
主人公格の女性のひとり。西日本帝国空軍中尉。主な乗機はUH53ヘリコプター。
葉狩真一(はかりしんいち)
西日本帝国海軍研究所講師にして海軍少尉。天才的な科学者。
山多田大三(やまただだいぞう)
東日本共和国平等党書記長。諸悪の根源で独裁者。

シリーズの特徴

架空戦機小説の刊行がブームとなった90年代に本作は刊行が開始されたが、数多くある架空戦記小説の分類の中でも本作は「トンデモ」に近い系統のものである。

当初はミッドウェー海戦での大敗が起こらず、その後の講和によって日本帝国が東西に分断されたという「if」を扱った近代歴史シミュレーション小説に思われたが、実際は序盤から架空戦記小説によく登場する実在の軍人や政治家などのまったく登場しない、しかしバブル期トレンディドラマの登場人物のような生活感の乏しい美男美女たちが小説的作法を無視したような擬音とともに銃器や兵器を振り回す謎の展開を繰り広げていき、中盤以降は徐々に明らかになる怪獣「レヴァイアサン」の存在によって特撮映画、パニック映画的なノリを醸し出しながら、最終的には究極戦機という異文明のロボット兵器が登場、なんとか怪獣を退ける、……という平成ゴジラも真っ青の非リアル系ドタバタ特撮SFコメディであった。

なお、オリジナル版第5巻の後書きにおいて続編真・レヴァイアサン戦記の刊行が予告されたものの、結局刊行には至らなかった。また、関連する作品として同時期に刊行されたわたしのファルコンシリーズがある。わたしのファルコンシリーズでは本作の2年後を扱っており、一部の登場人物もそのまま登場する。

良くも悪くも夏見正隆の特徴であるエッセンスが全て凝縮されたシリーズであり、護樹騎士団物語シリーズから夏見正隆の存在を知った読者にお勧めしたい作品である。